フランスの小都市がバスの運賃を無料に。車の利用者が減少しCO2排出量が削減。バスの旅を楽しむ人が増加 (4/5ページ)

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 一部メディアでは、おそらく他の都市からの訪問者が増えたという事実が、経済的利益に繋がる他、あらゆる経済的および文化的活動を市が促進することで、人々の政治サービスへのアクセス方法を効率化させ向上させているのではと推測している。

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jfgalmiche/pixabay

 しかし、バス無料化の取り組みは、都心の活性化だけが目的ではない。バスの利用者が増えると、マイカーの利用者が減る。

 つまりは排気量削減となり、それは環境と気候に大きな変化を与えることになる。ダンケルクのバスの無料化は、重要な環境保護プログラムへの取り組みでもあるのだ。 


・パリでは、運賃を無料にする対象を広げて実施

 去年10月、パリのアンヌ・イダルゴ市長がダンケルクを訪れ、無料バスの乗車体験をしたそうだ。

 その数か月後、同市長はパリでもこのシステムを部分的に導入。運賃が無料だった子供の年齢を11歳未満までに引き上げ、更にハンディキャップのある20歳未満の若者も無料になることを発表。

 これまでは月収2000ユーロ(約24万円)未満の高齢者のみが無料だったが、それに加えた形になり、今年の9月1日から実施されている。

 しかし、パリのような物価の高い大都市では、市内のバスを誰にでも無料にするという取り組みは経済的影響も大きく、困難といえよう。
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