何もできなくても、1日1回は大好きな彼の視界に飛び込んでこい!

積極的に行動する。恋愛でこれがとても大切だというのは、誰でも知っています。
デートに誘ってみる? 話しかけてみる? LINEを送ってみる?
無理です、LINEも交換してないし。無理です、嫌われたら嫌だし。無理です、今までの恋で自分から行動したことなんてないし。
きっと、「積極的にならなきゃ」と思うときには同時に「積極的になれない理由」が表裏一体となっているはず。そういうもんですよね。口で言うほど簡単だったら、最初から悩んでないっていう。
だったらせめて、今日も明日も、これからも、毎日彼の視界に入るところを歩いて通り過ぎてみたり、彼の近くにいる友達としゃべってみたり、それくらいなら、できますか?
“Out of sight, out of mind.”英語にはこんなことわざがあります。英語のことわざを披露するなんて意識の高い私。直訳すると「見えなくなるものは心から消える」。
あなたが誰かのことを気になっているというとき、その彼もあなたのことを少しは認識(ひょっとしたら意識)しているはずです。
なぜなら、あなたが彼のことを気になり出したのにはきっかけがあったはずで、例えばその彼とちょっとお話をしただとか、一時期頻繁に目が合ったりしてキュンとしてしまっただとか、そういうきっかけが。
付き合ったカップルの多くは、だいたいある同じ出来事を「ふたりの出会いのきっかけ」と語るものです。彼女が「あのとき最初に見て、ドキっとした」と語れば、彼も「実は俺も」みたいにね。あなたが彼のことを気になりはじめたそのきっかけは、彼にとっても同じく、あなたのことを気になるかもしれないきっかけとなりうるものです。
それでも、あなたが何も積極的に行動できないからといって、彼の視界にすら入らないまま何日も過ごしてしまえば、彼はそのきっかけのことすら忘れてしまって、あなたという存在すら忘れてしまうかもしれません。これはとてももったいないことです。
それからもう一つ、さらに重要なことは、“Out of sight, out of mind.”の現象が、あなた自身に対しても起こってしまうということです。気になる人に対して何もできず、その人のことを一目見ることすらできずに過ごせば、あなた自身の中にある”彼のことが気になる気持ち”すら、だんだんと消えて行ってしまうでしょう。消えるというか、諦めてしまうといった方が正確かもしれませんね。
視界に入っても(会っても)どうせ何もできない以上、会いに行っても切なくなるだけかもしれません。でも、その切なさを感じてさえいれば、好きな気持ちを失わずに済みます。
せっかく芽生えた感情を、何もすることができずに潰してしまうのはとても悲しいことです。何もできなくても、好きという気持ちを諦めない。これだけは頑張りたいです。
たかが”視界に入るだけ”ですが、これにはたくさん可能性がつまっています。あなたが友達としゃべっているところに、たまたま彼もその友達と仲良しで、3人で会話が始まるかもしれません。「今日も彼の机の近くに行こー」って歩いてたら、席を立ってどこかに行こうとしていた彼とばったりすれ違って(図らずも)「お疲れ」ってあいさつができてしまうかもしれません。そのときに至近距離で目が合ってしまって、彼があなたを強く意識するきっかけになるかもしれません。気さくな彼なら、いつも近くで目にするあなたに普通に話しかけてくるかもしれません。
どれも可能性でしかありませんが、可能性はある。
これも、消極的で奥手なあなたの、「せめて視界にだけは毎日入ってやる!」という懸命に食らいつく執念のおかげ。今すぐには大きな行動を起こせない恋でも、こうやってひとまずは可能性をつなげる。これだけで上出来です。そうしたら、彼か、友達とかの第三者か、神様か、ひょっとしたらある日、異常にテンションが高くて積極的な自分自身が、何かを起こしてくれるかもしれません。(遣水あかり/ライター)
(ハウコレ編集部)