池松壮亮&蒼井優で贈る「日本一嫌われた男のラブストーリー」 (2/4ページ)

マイナビウーマン

■女神化されていない「女」な靖子が好き

――一方の蒼井さんが演じたのは、同じく溢れんばかりの熱量を持った、靖子という芯の強すぎる女性でしたよね。蒼井さんは、靖子のどんな部分に魅力を感じていましたか?

蒼井:男性に描かれたキャラクターなのに、女神化されていない、きちんと「女」な部分が好きです。フィクションの女性は、理想の彼女像や奥さん像を幻想で描かれることが多いけど、靖子は2人の男の間でちゃんと揺れ動いたりもする。こんな風に「イイ女」と「ダメな女」の同居しているバランスがすごく好きですね。

靖子は人生一生分のカロリーを2時間に収めたって感じで生きているんですけど、その何千分の一でもお客さんに伝わればいいなって思います。

――「カロリー」というワードが出ましたが、宮本も靖子も、その熱量はお2人でないと成立しなかったのではないかと感じます。撮影中、宮本が池松さんで、靖子が蒼井さんで良かったと思うシーンはそれぞれありますか?

池松:全部です。全部ですけど、ひとつ挙げるとすれば、ごはんを食べながら喋るシーン。口いっぱいに含んで喋るもんだから、もうごはん粒が飛んで飛んで仕方がなくて。蒼井さんだからいいや、と思っていましたけど、あとから考えると女優さんにごはん粒飛ばしちゃダメですよね。ただ、あの瞬間、蒼井さんだから大丈夫だと思えたのはたしかです。

蒼井:そういうこともあったねぇ。私は、靖子がずっと宮本をビンタするシーンですね。池松君は「映るからちゃんと叩いてください」って言ってくれたけど、人をビンタしたことなんてないし。はじめは家の柱とかで練習していたんですけど(笑)。

池松:あっはっは! そうなんだ!

蒼井:ほら、ズレたら悪いじゃないですか。

池松:基本的に蒼井さん、普段そういうシーンは全部やらないんですって。いつも叩いたフリ。なぜかというと昔、役で思いっきりビンタされたのがトラウマらしくて……。

蒼井:みみず腫れになりました(笑)。

池松:『宮本から君へ』のドラマパートにもビンタシーンはあるんですが、実際はしていないんですよね。

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