他人の顔色をうかがってしまうのはなぜ? 心理と対処法 (3/3ページ)

マイナビウーマン

そのため、言いたいことも言えず、やりたいこともやれない、“自分の好きなことができない”ということになってしまいます。

本人としては、相手のことを考えているにもかかわらず、周囲からは「自分をしっかり持っていない」とか、「八方美人」だなんて陰口を言われているかもしれません。

◇都合がいい存在

周囲の人を優先して自分の言動を決めるため、周囲がそれに気づいてしまうと、都合よくあつかわれることもあります。例えば、何を言っても反論しないため、傷つくことを言われたりします。

また、何をしても自分のことを後回しにして受け入れるため、自分の予定を相手の都合で決められたり、簡単に約束を破られたり、ということもあるでしょう。

■顔色をうかがいすぎて疲れたときの対処法

このように他人の顔色や反応をいちいち気にしすぎて、いい加減、疲れてしまった……。そんなときは、どうすればいいのでしょうか。

◇嫌われないようにふるまうことをやめる

さきほど、「乳幼児期にすぐ怒る支配的な親のもとで育った子どもは、親から怒られないようにと、親の顔色をうかがうのが上手になる」といいました。子どもにとって、親は大好きな存在です。そんな大好きな親に嫌われないよう、見捨てられないように、顔色をうかがうようになってしまう。その経験が、大人になっても影響を及ぼしています。

ですが、もう大人になった今は、“すべての人に好かれよう”“嫌われないようにふるまおう”とすることはやめてしまいましょう。あなたの周囲の全員に好かれなくても、それが必ずしも“嫌われているわけではない”と理解することも大事なことです。

◇自分の中の“ゆずれない部分”をはっきりさせる

誰にでも、自分にとって大切なこと、ゆずれないことというのはあります。ですが案外、その何かを自分ではわかっていないものです。だから相手の顔色をうかがい、相手を優先してしまうのかもしれません。思い当たる人は一度、自分にとってゆずれないことは何かを考えてみましょう。

◇ひとりになれる時間を作る

とはいえ、顔色をうかがい慣れている人がそれをやめるというのは、口で言うほど簡単なことではありません。であれば、他人の顔色をうかがわなくてすむ状況、つまりひとりでいる時間を作るように心がけることも必要かもしれません。

くり返しになりますが、他人の顔色をうかがうこと自体は、悪いことではありません。ただ、あまりにも顔色をうかがうことが癖になっている人は、意識してやめるようにしましょう。そうしないと、仕事でもプライベートでも、人間関係に疲れてしまうことになりますよ。

(平松隆円)

※画像はイメージです

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