土地に隠者を住まわせる。18世紀の富裕層の間でブームとなった「庭園隠者」 (3/4ページ)

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Wikimedia Commons/John Bigg

・浮浪者だけでなく様々な人が興味を持ちはじめる

 庭園隠者募集の広告は、放浪者だけでなく、瞑想や内省、気晴らしの場を求める人の興味も引いた。

 エキセントリックなイギリスの作家、フィリップ・シックネスは、自らの庭で庭園隠者として暮らした。回顧録の中でそのときのことを彼はこう書いている。

人間の欺瞞や、飽食気味の享楽のせいで、いくら富や偉大さといった立派な宮殿を中心とする舞台設定があっても、わざとらしい庇護や偽の隠者の住まいではっきり示さない限り、完璧とは決して考えられないものなのである

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ウイリアム・ライトの「Grotesque Architecture」より、隠者の部屋(1790年頃、ロンドン)

・聖職者が隠れ住むようになったことが流行の始まり

 レスター大学のゴードン・キャンベル教授は、パオラの聖フランチェスコ(1416~1507)がこうした流行の始まりだったと指摘する。
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