90年前という過去だけに目線を向けるのでなく、「90年後」というキーワードと「仮装」という表現を通じて、自分たちの身の回りや地域の将来について、目線を向けていくきっかけをつくるというのがこの企画のコンセプト。

実行委員のひとりである蛭間友里恵さんによれば、「白根に限らず、地方に住んでいると、人口減少、後継者問題、公共交通機関の廃止、シャッター街の増加、若者の県外流出、空き家の増加など様々な課題に直面するようになります。こういった課題の解決のために白根だけではなく、人の考えや活動が地域の垣根を超えて、外に広がっていく動きが必要です。私たちはもっと視野を広げて新潟や身の回り、日常生活のことを、10年後、50年後、100年後、どんな将来像を描いていけるのか。皆で、将来に視点を向けていくきっかけをこのお祭りで作りたいと思いました」と蛭間さんは語ります。

「今回参加してもらう猫の仮装は、しろねこに限りません。90年後の未来を想像した格好でもいいですし、90年後の人に見せたい内容の仮装をしても良いです。各々の思いや個性を自由に表現して当日みなさんに参加してほしいと思います」と蛭間さん。

当日は仮装行列のみならず、様々な出店も楽しめるようです。約90年のときを経て復活し、次の90年へと想いを繋いでゆくこの素敵な催し。皆さんも、ご自身やご家族の「90年後」の姿に想いを馳せながら、参加してみてはいかがでしょうか。