フラれた経験がいい女をつくる (2/2ページ)

ハウコレ

歴史を学ぶことで「温故知新」したり、「他人のふり見て我がふり直せ」をしたりできるわけだから。

ただし、こと恋愛においては、じぶんが経験したこと以上のことは、おそらく身につかないように思うんです。たとえばあなたの友達が「外見がチャラそうな男子は、遊び人だったから、絶対につきあわないほうがいい」なんて言ったとしても、それはその子にとっての真実かもしれませんが、あなたはじぶんがそういう男子と実際につきあってみないとホントのところがわからないですよね。

■■だからまずは外に出て、誰かに会いに行こう!

女子とか女性とかではなく、女という言葉をあまり多用したくないので、この項を書きながら、いい女という言葉に変わるほかの言葉を探していたのですが、適当な言葉が浮かんでこないので、いい女という言葉を使い続けます。いわゆるいい女を見ていたら、みなさんそれぞれに、なんらかの経験が豊富です。換言するなら「男が放っておかないだろうなと思える女性、つまりいい女って、いろんな経験をしています」ということ。

いろんな経験ってなにか?スポーツをやっている人であれば、誰よりもたくさん練習し、誰よりもたくさん試合に出たという経験。恋愛で言うなら、おそらく誰よりも深く愛された経験と、それからフラれた経験でしょう。誰よりも深く愛されるほうの経験は、みなさんそれをじぶんから求めていくでしょうから、多くの人が経験したことがあるはずです。

フラれた経験。そのなかでもとりわけ「こんなに失恋がつらいものだと思ってもいなかった。失恋から立ち直ることが、あんなにもしんどいことだとは思わなかった」という経験。これがおそらくいい女をつくります。

ネットも小説も映画も教えてくれなかったから「思ってもみなかった」ということでしょ?愛されたほうの「いいこと」の多くは、ネットも本も映画も音楽も教えてくれます。が、失恋ばかりは経験しないと、想像はできても実感として「なんのことかよくわからない」。

つまりネットに載っていない立体の情報が、あなたをいい女に導いてくれるということです。だからまずは外に出て、誰かに会いに行こう。どこかに出かける途中の電車の中で、この『ハウコレ』を読んでくださるとまことにありがたいわけですが、まあそれはまた別の話か。(ひとみしょう/文筆家)

(ハウコレ編集部)

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