最後は「恋愛の神様を味方につけられるかどうか」

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最後は「恋愛の神様を味方につけられるかどうか」



恋愛の神様なる御方がおられるのかどうか知りませんが、たとえば先日、恋愛に効くとされている神社に行ったら、若い女子がびっくりするほど大勢いたので、漠然とではあっても、恋愛の神様はいると思っている女子も、案外多いのかもしれませんね。

恋愛の神様はいない、と言い切れる根拠をなにひとつ知らないので、今回は、恋愛の神様はいると仮定してお話をします。いると仮定した以上は、恋愛の神様に失礼にならないように、慎重に書きたいと思います。

■■恋愛の神様が味方してくれる人とは

恋愛に限らず仕事でも、家庭におけるあれこれでも、およそ他人がかかわってくることはじぶんの思い通りにはいかないので、どうしても神様になんらかをお願いしたくなりますよね。「神社とは、お願いに行く場所ではなく、お礼(感謝)に行く場所である」と言われていますが、感謝ばかりするのではなく、ときにはお願いごとをするというのも、人間味があっていいのでしょうし、そういう人間臭い人のことが好きな神様だっているはずです。

なんといっても日本の神様は800万もいるわけだから(正確には、八百万(やおよろず)の神とは、ようするに「多い」ということであって、きっちり800万の神様がいるわけではないようですが・・・・・・例:八百屋・・・・・・たくさんの野菜が売られているお店、など)。

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どのようなお祈りを捧げようと、結局のところ、人の力を超えた力が作用することもあると信じることができる人には、恋愛の神様が味方してくれるのではないかと思います。なぜなら恋愛というコトは目で見ることができないし、同様に神様だって目で見ることができないから。つまり見えないものの作用を信じるというのは、人の心というものを信じるということであり、見えないものの最たるものは、昔から神様だからである・・・・・・と思いますが、いかがでしょう。

■■「ない」と言い切れるほど、あなたは冷たい人ですか?

彼氏の顔(彼はイケメンである、とか)は目に見えるものです。お金がある、というのも、おおむね見ればわかる。高学歴も見ればわかる(履歴書を見るとわかるし、SNSに学歴が書いてあれば見える)。でも恋愛するというこころの動きは目には見えない。感じるしかない。

今の世の中は、目に見えるものが高価であればあるほどいいとする傾向がありますよね。だからたとえば、人とは違うルートで社会人になった人は、ときに挫折した人と言われ、それでおしまいにされてしまう(たとえば新卒採用の選考にすら入れてもらえないことがある)。

挫折の中身は、それがいかにその人の人間的成長を促したものであっても、目で見ることができないから。

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恋愛で言えば、たとえば片思いの気持ちは目で見ることができないから、いつまでも片思いしている人は「いつまでも彼氏ができない女子」と見られてしまう。いかに真剣に片思いしていても、「見えないものはないもの」にされてしまう。だから「いつまでも彼氏ができないあの子は、なにか問題があるのではないか」なんてことを言う人が出てくる。

でも見えないものは、目で見ることができないだけで、じつはあるんですよね。目に見えない挫折感や、目に見えない「彼氏ができない悲しみ」を、ないものと言い切れるほど、あなたは冷たい人ですか?

冷たくない人は、恋愛とは最後は恋愛の神様を味方につけることができるかどうかだと思っておくといいと思います。なぜなら恋愛とは、見えないものを見たいと願う果てしない旅のことだから。(ひとみしょう/文筆家)



【今夜はちょっと、恋の話をしよう】(ハウコレ編集部)

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