人間の胎児の手足にトカゲのような筋肉があることが3D撮像スキャンで明らかに(米研究) (2/4ページ)
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このほど発表されたのは、お腹の中にいる人間の胎児の手足には消えてしまう筋肉が30ほども存在しており、しかもその一部はトカゲのような筋肉であるという衝撃な研究結果だ。
これらの筋肉の3分の1は妊娠13週までには消失するか互いに融合してしまうため、生まれた時点ではもう失くなっている。
だが、たとえば「dorsometacarpales」という部分は、2億5000万年前なら大人になっても残っていた。それらは爬虫類が哺乳類に枝分かれした頃の名残で、今日ではトカゲやサンショウウオに見られるものだそうだ。
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胎児の左手にあるdosometacarpalesimage credit:RUI DIOGO、NATALIA SIOMAVA AND YORICK GOTTON
・人間の発達プロセスは考えられていた以上に複雑
初めて存在が明らかになったこうした筋肉は、米ハワード大学の研究グループが15人の胎児を先端の3D撮像技術でスキャンすることで発見された。
赤ちゃんの中には指の数や手の筋肉が普通よりも多い状態で生まれてくる子たちがいるが、このことは今回発見された筋肉で説明できるかもしれない。
とはいえ、3Dスキャンでみつかったdosometacarpalesをすべて持ったまま生まれてくる赤ちゃんはこれまでに一人もいない。
どうせ後で消えてしまうのに、体がそうした筋肉を一時的に発達させる理由はよくわからない。しかし、そのプロセスは今回の研究の中で詳細に解説されている。