これは胸アツ！鎌倉武士が本気でつくる世界初「ケンタッキーおじさん」専用大鎧プロジェクト
皆さんおなじみ「ケンタッキーおじさん」ことカーネル・サンダース像。
みんな大好き？ケンタッキーおじさん。優しげな目元が素敵です。
ご存じケンタッキーフライドチキン（KFC）のアイキャッチとして店頭に飾られている人形が、どうしてこんなところにあるのでしょうか。
ケンタッキーおじさんに「武家の古都」らしい大鎧を！これはKFCから正式に借り受けたもの。
実は鎌倉もののふ隊の代表である鎌倉智士（かまくら さとし）隊将が「来る令和二2020年の5月5日・子どもの日に向けて、鎌倉ならではの本格的な大鎧をつくらせて欲しい」と要望したところ、それがKFCに受け入れられたのです。
ケンタッキーフライドチキン鎌倉店にて。ケンタッキーおじさんの鎧に、店員さんの創意工夫が光ります。
KFCでは毎年5月5日・子どもの日に向けて、各店舗でケンタッキーおじさんに手作りの鎧を着せているそうですが、皆さんから「さすがは『武家の古都』だ」と感心してもらえるような鎌倉武士らしい大鎧を着せてあげたい……そんな情熱をもった実用甲冑制作の第一人者なればこそ、KFCに認められたのでしょう。
鎌倉もののふ隊とは？鎌倉もののふ隊とは平成二十三2011年に鎌倉で旗揚げ、
子供たちに歴史を伝える・興味を持ってもらう かつての戦いで亡くなった武士や先祖の諸霊を供養する 鎌倉武士をテーマに地域活性化のキッカケをつくることを目的に、平安～鎌倉時代の歴史や武家文化を研究しています。
文献を繙（ひもと）いて丹念に調査し、往時の武士たちが身に着け、戦っていた甲冑を当時の技法でリアルに再現。
樹脂板を一枚ずつ切り出して穴をあけた「小札（こざね）」。昔の武士たちは主に軽くて丈夫な獣皮を用いましたが、動物愛護の観点から、鎌倉もののふ隊では樹脂で代用しています。
小札を糸や革紐などで連結。この作業を「縅（おどし）」と言い、この組み合わせによって鎧や兜が構成されています。
それだけでなく、鎌倉もののふ隊では制作した鎧や兜を実際に着用して鎌倉の街や野山を散策するツアーも企画されています（※個別レンタルは応相談）。
ヤバいこれ楽しそーっ！いざ鎌倉！甲冑姿で古都・鎌倉の街を散策できる「鎌倉もののふツアー」
子供の頃、端午の節句に飾られる武者人形を見て「この鎧が着られたらカッコいいのに……」とため息をついていたのは、筆者だけではない筈（苦笑）
「鎧は実際に着て、出陣してナンボですよ（鎌倉氏談）」
甲冑着付け・武士体験は随時開催されているので、ご興味のある方は是非ともどうぞ（要予約）。
お披露目は来年5月5日・子どもの日！そんな訳で、来年はKFC創業50周年を記念して、ケンタッキーフライドチキン鎌倉店（JR鎌倉駅東口より徒歩1分）では、鎌倉もののふ隊謹製の大鎧をまとった「ケンタッキーおじさん」がお披露目予定です。
人形なのでポーズは固定ですが、作り方は人間が着るものと全く同じ。鎧兜はもちろん、装束など見えないところにも一切妥協しないのが、もののふ隊の真骨頂。
もし鎌倉に遊びに来て、実物を見る機会がありましたら、ただ見る・撮るだけでなく、是非とも各部を触って手に取って、その精巧な作り込みとこだわりを感じて貰えたらと思います。
鎌倉武士が心血を注ぎ、本気でつくり上げる「ケンタッキーおじさん」専用の大鎧。今から待ち遠しいですね！
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