打倒巨人の竜虎同盟! 阪神が松坂大輔「落合一派」吸収へ (2/2ページ)

週刊実話

キューバ政府と日本球界の窓口にもなっており、今季も活躍した主砲のビシエドやリリーフのロドリゲス、マルティネスらを中日に連れてきたのも森氏。だが、今回の退団で中日はこのルートを失う可能性がある」(地元紙記者)

 これに待ってましたとばかりに手ぐすねを引いているのが、巨人。その情報を知りながら、中日があえて森氏を手放したのは、阪神が「竜虎同盟」という森ファミリーの受け皿を用意しているからに他ならない。

 中日・与田剛監督は1990年にドラフト1位で中日に入団。阪神・矢野燿大監督は翌年のドラフト2位で中日入団。現役時代は星野仙一監督の下でバッテリーを組み、気心の知れた仲だ。

 そんな両球団の蜜月ぶりが世に示されたのが、セ・リーグ最終戦となった9月30日の阪神対中日戦だ。この試合前、4位の阪神は勝てば3位の広島と順位が入れ替わり、逆転でクライマックスシリーズ進出が決定。中日は5位が確定していたものの、この日、先発した大野雄大が3回と3分の1を自責点0に抑えれば、広島のジョンソンを抜いて最優秀防御率のタイトルが確定するという構図だった。

 結果は、大野が4回裏1死まで無失点に抑えたところで降板。まずは大野のタイトルを確定させると、阪神は3対0で完封勝利。両チームはそれぞれの目標を達成し、広島はCS進出とジョンソンのタイトルを失い、緒方孝市監督は辞任に追いやられた。

 今季の阪神は7月に新外国人のソラーテを獲得したが、二軍降格にふてくされ、「モチベーションが上がらない」ことを理由に9月6日からの一軍昇格を拒否。9日に契約解除されるなど、ダメ虎ぶりを発揮していた。

 これに、OB連から「本当に必要な人材は有能な外国人選手ではなく、チームマネジメントのできるフロントスタッフ」との声が上がり、藤原崇起オーナーは「ドラフト会議、FA、外国人獲得など補強面の課題は山積み」と、フロント陣の刷新を厳命している。

 「阪神が掛布雅之オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザーを今季限りで退団させるのも、森氏の人脈を受け入れるための環境作りが目的。さらに阪神の久慈照嘉一軍内野守備走塁コーチ、筒井壮同外野守備走塁コーチ、新井良太二軍打撃コーチはドラゴンズOBで、矢野監督の信頼も厚い。森氏のフロント入りだけにとどまらず、中日を追われた落合派の元コーチらが加わる可能性もある」(前出・デスク)

 そうなれば、日米通算170勝した「平成の怪物」も、まもなくタテジマのユニホームに袖を通すことになりそうだ。

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