1000万円トクする「心配ゼロの年金講座」 (1/3ページ)

日刊大衆

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「少子高齢化が進み、受け取れる年金は2割減る」「年金制度は早晩崩壊する」こんな論評が各メディアで飛び交っているが、これが事実なら死活問題だ。

 生命保険文化センターの意識調査によると、自身の老後生活に「不安あり」と答えた人の割合は85.7%。不安を抱く内容をみると、やはり、「公的年金だけでは不十分」が80.9%と最も高くなっている。だからこそ、“人生100年時代”が叫ばれる今、老後を楽しく過ごすための財テクが花盛り。虎の子のお金を賢く運用して、バラ色の老後に備えようというわけだ。

 しかし、なんだかんだ言って、老後生活が“年金頼み”なのも事実。厚生労働省が実施した2018年国民生活基礎調査の結果、「依然として、公的年金のみで暮らす人が多い」ことが分かっている。

 そこで今回は、複雑な年金制度を明快に解説してみたい。自分が何歳まで生きるかを想像し、その間、年金収入がいくらあるのかを事前に把握できれば、人生設計ができる。それに基づいて支出バランスを考えれば、死ぬまで金の心配がゼロになるだろう。年金に詳しいファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏が言う。

「よく“年金制度は崩壊する”といわれますが、そんなことはありません。というのも、国民の4人に1人が高齢者で、その収入の中心が年金だからです。もし年金がなくなると生活保護者が増え、税金の負担はさらに膨らみます。政府は、なんとしても年金制度を維持する必要があるんですよ」

 会社員が受給する厚生年金の場合、平均的な受給額(厚生労働省調べ)を基に算出すると、仮に90歳まで生きたとしたら、65歳からの25年間で約5500万円の年金を受け取れる。

「現在、日本人男性の平均寿命は約81歳ですが、これを詳しく見ると、男性の“4人に1人が90歳以上生きる”という結果になります。まだ年金を受給していない30代の男性が年金をもらう頃には、さらに平均寿命が延び、事実上の“人生100年時代”になっているはずです」(福祉関係者)

 100歳まで生きたら、65歳からの35年間で約7700万円の年金が受け取れる。ただし、やり方ひとつで受給額はまるで違ってくる。なんと、最大で約1195万円もの差が生じてしまうのだ。

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