巨人、原監督が周囲から「変わった」と言われているワケ “怒っても喜ぶ”若手に感化された? (2/2ページ)

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 「原監督の現役を知らない世代です。(第二期までの)12年も監督を務めた人に声を掛けられたので、喜んでいたみたい」(前出・同)

 こうした反応に原監督も驚いていた。しかし、浮かれてはいなかった。原監督は「一軍戦力にレベルアップさせるには、どう接していくべきか?」と考え、“全て”を教えなかった。たとえば、二塁手が「4−6−3」の併殺プレーを成立させなかったとする。その時は「二塁ベースへの送球が遅い。ショートの坂本が一塁に送球しやすいように投げたのか?」と問う。指摘された若手は遊撃手と二塁手の呼吸の大切を知り、そこから先の再現練習は守備担当コーチに託した。コーチも「練習量を増やせば良いというものではない。どんな練習が必要なのか、自分で考えてみろ」と指導したそうだ。

 原監督の第二期政権までを知るセ・リーグの対戦チームは、今季半ばから「巨人が強くなったというよりも、原監督が変わった」と思い始めたそうだ。60歳を過ぎて、考え方を変えるというのは並大抵ではない。しかし、組織を統括するリーダーとして柔軟な発想を持つことは大切だ。

 新しい原野球を知らないパ・リーグは警戒心を強めていた。(スポーツライター・飯山満)
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