人間をやさしく抱きしめることができる。皮膚感覚を持つロボットが開発される(ドイツ研究) (3/3ページ)
・人を優しく抱きしめることができるので介護ロボットとしても
また人間を優しく抱きしめることもできる。大したことには聞こえないかもしれないが、じつはとても大切なことだ。
機械であるロボットは、人に大怪我をさせかねないほどの力を出すことができる。そのため、看護や介護など、人のすぐそばで作業をするようなロボットなら、安全な力加減を把握する能力がぜったいに必要なのだ。
チェン教授の人工皮膚システムは、とても信頼性が高く、それでいて応用もしやすい。大きな一枚の皮膚ではなく、小さなセルを貼り付けるだけでいいため、いろいろな形のロボットに簡単に取り付けることができる。
優しく抱きしめてくれるロボット――血の通わない冷たく無骨な機械の体というイメージは、もう過去のものなのかもしれない。
この研究は『Proceedings of the IEEE』(8月26日付)に掲載された。
References:sciencedaily / tum.de/ written by hiroching / edited by parumo