人間をやさしく抱きしめることができる。皮膚感覚を持つロボットが開発される(ドイツ研究) (2/3ページ)

・人間の神経的な処理を模倣
ポイントは、データの数値が変化したときのみ情報を伝えることだ。これは人間の神経系のやり方にも似ている。
たとえば、あなたが今、帽子をかぶったとしよう。するとその瞬間かぶったという感覚を感じるだろうが、すぐに慣れて何も感じなくなってしまう。
だが、それでいい。帽子が風で吹き飛ばされでもしないかぎり、常に帽子を感じている必要はないだろう。
こうすることで人間の神経系は、体を動かして対応しなければならないような新しい感覚だけに集中することができる。

・皮膚感覚を身に着けたロボット
チェン教授は、こうして開発されたセルを人間と同じ大きさのロボットの全身に貼り付けた。
「H-1」と呼ばれるロボットは、胴体や手足、さらには足の裏にまで合計1260個のセルを持ち、そこに搭載されるセンサーは1万3000個を超える。
それだけのセンサーを備えながら、外部のコンピューターに頼ることなく「皮膚感覚」が再現されている。
おかげで、たとえば床がでこぼこしていても、それを足の裏で感じて一本足だけでバランスを取るといった芸当が可能になっている。