絶対知っていることなのに思い出せないもどかしいさ。脳の不思議な現象「プレスクヴュ」の正体は? (2/4ページ)

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ということは、そうしていない間は忘れているわけで、必要なときにその都度後になって思い出しているのだ。

 だが、ときどきどんなに頑張って思い出そうとしても思い出せないことがある。そうなる理由については主にふたつの理論が提唱されている。

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image credit:Pixabay

・脳の記憶のサインが弱すぎるとする「直接アクセス理論」

 まずひとつめは「直接アクセス理論(Direct Access Theory)」だ。

 この理論によれば、脳は記憶のサインを送れるくらいには憶えているのに、それを思い出すにはサインが弱すぎる場合にプレスクヴュが起きるのだと考える。

 すると記憶の存在は感じることができるのに、その内容を思い出すことができない。

 そうなる理由について、次の三つの仮説がある。

1. 阻害説
 記憶を回収する手がかりは実際の記憶の近くにあるが、かといってすぐ側というわけでもない。このために実際の言葉を思い出せなかったりする。

2. 不完全活性化説
 ターゲットとなる記憶が思い出されるくらいには活性化されていない。しかし、その存在は感じることができる。

3. 伝達欠陥説
 意味論的・音韻論的情報が保存され、思い出されるやり方はそれぞれ異なる。

 それゆえに記憶の意味論的(語学的)刺激によって音韻論的記憶を十分に活性化できないことがある。

 言おうとしている言葉が喉元まで出かかっているのに言えないのはそのためだ。
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