絶対知っていることなのに思い出せないもどかしいさ。脳の不思議な現象「プレスクヴュ」の正体は? (3/4ページ)

image credit:Pixabay
・与えられた手がかりから十分推論できないとする「推論理論」
もうひとつは「推論理論(Inferential Theory)」で、記憶を思い出すために与えられた手がかりから十分推論できないときにプレスクヴュが起きると考える。
その理由について、こちらには二つの説がある。
1. 手がかり親密性説
私たちは特定の言語シグナルとの関係性を作っているが、あまり親しみのない手がかりだとそれを認識できず、情報を思い出しにくくなる。
2. アクセシビリティ・ヒューリスティック説
強力な情報をたくさん持ちすぎていると、記憶自体ではなく文脈ばかりが思い出されてしまうために内容がわからない。

image credit:Pixabay
・プレスクヴュは心配なものか?
プレスクヴュはデジャヴと同じく一般的な現象だが、気になる具合ではずっと上だ。
だが心配する必要はない。普通に暮らしていれば、物事を憶えては忘れていく。あることが脳内で繰り返されない限りは、すべてを憶えておくなど不可能なのだ。
だから全般的に記憶力が衰えているというのでなければ、特に心配する必要はない。物忘れは普通のことだ。
また、プレスクヴュはごく普通に起きることであり止めようと思って止められるものではない。大抵の場合は、気にしないで忘れてしまうのがベストだろう。
無理やり思い出そうとしてもストレスになるだけだ。