絶対知っていることなのに思い出せないもどかしいさ。脳の不思議な現象「プレスクヴュ」の正体は? (1/4ページ)
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脳の不思議な現象を現す言葉はなぜかフランス語が語源となることが多い。例えば一度も体験したことがないのに、既にどこかで体験したことのように感じることをデジャヴュ(Deja vu)、逆に既に体験していることなのに、一度も体験したことがないと感じることをジャメヴュ(Jamais vu)と言う。
そして今回説明するのは「プレスクヴュ(presque vu)」である。この言葉は、思い出そうとすることが喉まで出かかっているのに思い出せない、ほとんど分かりかけているのにはっきりとしない現象のことを意味する。
絶対に知っているはずなのに出てこないあのもどかしい感覚のことだ。
・知っていることなのに肝心の部分をド忘れしてしまうプレスクヴュ
研究によると、プレスクヴュは9割以上の人が経験しているというのだから相当に一般的なものだ。心理学用語だと「舌先現象」が一番近い。
そして年齢が上がったり、疲れていたりするとその頻度が上がることも判明している。
こうした場合によくあるプレスクヴュは、最初の文字は思い出せるのにそこから先が出てこないといったものだ。
あるいはある話題についてとても詳しいはずなのに、たったひとつのことだけド忘れしてしまっているといったケースもある。
知っていることなのにそれが何なのかという肝心の部分が思い出せない。
私たちはみな物忘れをする。そもそも情報をそう毎度毎度反芻したりはしない。