「人を殺すために生まれてきた」母親殺しの出所から僅か2年後に強姦殺人、男の歪んだ死生観とは【社会を震撼させた死刑囚たち】 (1/2ページ)

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「人を殺すために生まれてきた」母親殺しの出所から僅か2年後に強姦殺人、男の歪んだ死生観とは【社会を震撼させた死刑囚たち】

 2005年11月17日、大阪府大阪市浪速区で当時27歳と19歳の姉妹が、居住するマンションで強姦された上で殺害され、放火されるという凶悪な殺人事件が発生した。

 犯行内容は極めて悪質なものだった。犯人は事前に姉妹が住むマンション内に侵入し、姉が帰宅すると背後からナイフで襲撃。何度もナイフを突き刺しながら性的暴行に及んだ。その後に妹が帰宅後も、同じような手口で強姦し暴行を加えた。

 殺害後、犯人はベランダでタバコを吸った後に姉妹の心臓にナイフを突き刺してとどめを刺すと、金品を奪い室内に火を放って逃走するという極めて残虐な事件だった。

 当初は、犯行手口からストーカー殺人ではないかと見られていたが、事件からおよそ半月後の12月5日に事態は大きく動く。同じマンション内の別室に居住していた22歳の男を容疑者として特定し、逮捕に至ったのだ。驚くことにその男は姉妹とは面識がなかった。

 逮捕された男は、22歳という若い年齢や端正な顔立ちだったこともあり、メディアで大きく取り上げられるも、この男には隠すことの出来ない重大な過去があった。この男は、この事件が発生する約5年前、16歳の少年による金属バット母親撲殺事件の犯人そのものであったからだ。

 男の生い立ちは壮絶なものであった。事件の真相について共同通信社記者の池谷孝司氏が調査した著書『死刑でいいです 孤立が生んだ二つの殺人』(新潮文庫)によると、父親は建設作業員であったが酒癖が悪く、男は母親とともに理不尽な暴力を振るわれる日々を過ごした。男が小学校5年生の時に父親は肝硬変で他界するが、母子家庭となったことで貧困が悪化する。男は友人がほとんどおらず中学校ではいじめられ、高校への進学はせず。アルバイトで家庭を支えるが、母親が買い物依存症で膨大な借金を作り親子関係が悪化。そして2000年7月、口論の末に頭に血が上った男は金属バットで母親を滅多打ちにして殺害。16歳少年による殺人事件ということで、テレビや新聞では実名や顔写真は公開なかったが、ネットなどでは男の顔写真が流出した。

 2000年9月に少年法が改定され、重大犯罪を犯した場合に成人と同じく刑事罰を与えることができる年齢が16歳以上から14歳以上へと切り替わった。

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