千鳥CM起用のスマートニュース「クーポンチャンネル」を生んだマーケティング手法 (2/3ページ)

新刊JP

西口氏が執筆した『たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング』(翔泳社刊)は、2019年4月に出版され、話題を呼んだビジネス書だ。
一人の顧客の徹底した理解から導き出した「アイデア」を展開し、各顧客セグメントの人数や構成比が動いたかを可視化・定量化して検証する「顧客起点マーケティング」について、西口氏がP&Gやロート製薬、ロクシタン、そしてスマートニュースまでの経歴の中から自身の経験を交えつつ説明する一冊である。

さて、冒頭の千鳥のテレビCMはスマートニュースに当時新しく開設された「クーポンチャンネル」をPRするためのものだった。

この「クーポンチャンネル」は、顧客起点マーケティングにおける「N1分析」から生まれたアイデアだ。
「N1分析」とは、端的に言えば1人の顧客を深堀りするマーケティング手法。西口氏は1000人に広く浅く意見を聞くよりも、1人を徹底的に深堀りしたほうが、具体的に何を提供すればいいのかがはっきりとわかりやすくなると述べる。

ただ、その1人が誰でもいいというわけではない。自分たちも知らない商品の魅力を掘り起こすには、サービスやプロダクトをよく使う(購入する)顧客を選ぶ必要がある。そこで西口氏は顧客を大まかに5つに分類する。
例えば、下記は毎日使ったときの購買頻度が2~4か月程度のスキンケア製品の場合の顧客の分類となる。

Q、ブランドAを「知っている」
→No=「未認知顧客」/→Yes 次へ
Q、「買った(使った)ことがある」
→No=「認知・未購買顧客」/→Yes 次へ
Q、「その頻度は」
→年2回以上=「ロイヤル顧客」/年1回以下=「一般顧客」/今は使っていない=「離反顧客」

さらに「認知・未購買顧客」以降の4つの顧客には、「次も購入/使用したいブランドはどれか(自社と競合ブランドを列記)」という設問を加え、それぞれに「積極的・消極的」を付け加えた9つのセグメントに分ける。

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