日韓の「歴史認識問題」はなぜ収束しない? 植民地支配が残した課題とは (3/3ページ)

新刊JP

植民地支配に関する歴史認識については、1990年代以前も政治的な問題になることはあったものの、日韓関係の安定を優先する韓国のエリートたちがすぐに火消しを行っていたため、大きな溝にはならなかった。しかし、韓国が日本への依存度を下げた今、日本との政治問題を火消ししたところで利益は乏しい。もはや「歴史認識の収束」という火中の栗を拾いに行く人はいないのだ。

これが、90年代以降に歴史認識問題が再燃し、いまなお収束することがない理由の一つだ。

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韓国が戦争末期の「否定論」的な植民地支配のイメージを掲げる一方で、日本はインフラを整え恩恵を与えた「肯定論」的観点で植民地支配をとらえる人も少なくない。
いずれにしても日本の植民地支配が他国と比べて「例外」だというわけではなく、異なるステレオタイプを前提にして議論をしているのだから、その距離が近寄ることはないだろう。

私たちが現在起きている問題と対峙するときには、その前提・背景となることをちゃんととらえているか、ステレオタイプで物事を考えていないかを自分に問い直すことが大切だ。

歴史から得られた学びをいかに未来に結び付けていくかが、今を生きている私たちに求められることだ。選択や判断を誤らないためにも、これまでの成功や失敗を学び直す良いタイミングなのかもしれない。

(新刊JP編集部)

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