恋かすらもわからなかったもの (3/3ページ)
「もっと良い今」を得る方法はあの当時いくつもあっただろうけれど、それでも「起きてしまったこと」を受け入れて、心の中の地層にしている「今」の私で生きていくしかないなと思う。
それは後ろ向きなことではなく、必要なことだ。
恋というには未分化で、一方通行だったことを認められているからこそ、彼女と当時一緒に聴いていた曲たちのフレーズは、どれも紛れもなくラブソングとして、心の中に響いている。
「あなたの触れた身体が元通りになるまで 誰かを正しく愛せるわたしに戻れるまで」天野月子『鮫』より。
(文:ひらりさ、イラスト:オザキエミ)
『誰になんと言われようと、これが私の恋愛です』劇団雌猫
彼氏いない歴=年齢で恋愛が苦手、若手俳優に長らくガチ恋…、オタク同士で結婚って? 結婚しないで独りでも生きていける?――「推しに夢中で楽しいけれど……」と、ふと考えてしまうあなたに。みんなの恋バナ、聞きました!
2017年に刊行し話題になった同人誌『悪友vol2 恋愛』をもとに、書き下ろしエッセイやアンケートを加えたオタク女子ユニット「劇団雌猫」による恋愛エッセイ集。恋愛にまつわる様々なモンダイに悩む15人の女性たちの匿名エッセイを収録。