研究者になりたい! コネなしお金なし……は茨の道? #大学1年生の転び方 (3/5ページ)

学生の窓口

社会人になって、学費をためてから研究の世界に戻って来てもいいと思いますし、実際そういう人はけっこういます。もっと言えば、働き続けながら在野の研究者として活動することもできなくはないんですよね。
在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活』という本も最近出たくらいですし、個人ではまかなえないレベルのラボが必要なんだ、ということでなければ、在野研究という道もアリなんじゃないかと思います。 

大学教員は研究以外で忙しい


「いや、在野研究とかじゃなくて、ちゃんと大学に所属したいんだよ〜(泣)」という気持ちもよくわかるのですが、お便りにもあったように、未来の日本では少子化が加速しますので、よほどの有名大でない限り、教員も学生集めに駆り出されます。
広報課がやってくれるわけじゃなくて、教員も知恵を絞って、学生集めをしないといけないのです。

少子化が解決される気配がない以上、これは避けられない運命です。すぐに進学せず、社会人になるのであれば、広報的なことを学べるところに行くといいかも知れませんね。あとは学生の就職支援もマストなので、就活関連のことを学べる業界もいいと思います。

悲しい話なんですが、大学にとって「使える」人材とは、いまや純粋な研究者ではないんですよ。研究以外もふつうに出来て当たり前! という空気を、わたし自身、ひしひしと感じています。

研究者はしつこくてナンボ


さて……そろそろわかってきたでしょうか。研究者になれない学生のくすぶりがある一方で、研究に集中できない大学教員のくすぶりもあるんですよね。それぞれの世界に、それぞれの苦境がある。まあ、それは大学に限ったことだけじゃないですね。この世のあらゆる場所で、今日も誰かがくすぶっています。 

相談者さんが大学の研究環境を本気でなんとかしたいと思うのであれば、この国のあり方を疑問視することからはじめないといけません。

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