猫は少なくとも人間を人間と認識していない。むしろ同等と思っているふしがある(英研究) (1/2ページ)
これまでの研究で、犬は人間に対し、自分たちとは異なる存在ととらえていることが明らかになっている。犬は人間を見ると態度を変えるし、犬と人間、犬同士では全く遊び方が異なる。
ところが猫はどうだろう? 今だ人間を異なる存在ととらえていることを示唆する行動はまだ見つかっていないという。人間が自分たちより大きいことは理解しているが、社会的行動を大きく変えている様子はなく、尻尾を立てる、脚にまとわり付く、隣に座る、体をなめるといった、ネコ同士で行っていることと全く同じ態度を人間にも示す。
・猫は人間を大きな同族と思っているフシがある
英ブリストル大学で猫の行動研究を行っているジョン・ブラッドショー氏は、数年にわたってペットのネコたちを観察し、1つの興味深い結論を導き出した。
その結論とは、ネコはイヌと同じように人間をとらえていないというものだ。 人間に対する猫の行動は、他の猫に対する行動となんら区別はない。おそらくはちょっと大きい同族と思っている節があるというのだ。
「良く” 猫は人間を大きくてバカな猫だと思っている。” と言われているが、そこまでではない。確かに猫は人間を不器用だとは思っている。しかしばかだとは思っていない。なぜなら猫は自分より劣った猫にはすり寄らないからだ。 」ブラッドショー氏は語る。
・猫は我々が思っているより賢い
猫はすでに身につけている行動を使って人間とコミュニケーションを取る。また、その場で体験したことを学習し、本来しないことを覚え、それを有効活用することができる。
1.猫が誰もいない部屋で声を出す
猫は特定の音を立てたとき、飼い主がどう反応するかをはっきり覚えている。