もう巨人の時代ではない!? ソフトバンク日本シリーズ制覇で生まれた因縁バトル (2/4ページ)

日刊大衆

監督の王はなかなか結果が残せず、心ないファンから生卵をぶつけられる事件まで起きた。「親会社の業績不振もあり、補強すらままならない状況に、王さんは周囲から“そんな泥船に乗っていると、経歴に傷がつく”と退任を説得されたこともあったそうです。これに王さんは“泥船だからこそ、最後まで乗らなくてはいけない。それが監督の責任だ”と、キッパリと言い切ったといいます」(前同)

 そんな王の並々ならぬ決意は、徐々にチームを変えていく。そして99年、ダイエーは初のリーグ優勝、そして日本一に輝いた。

■清原和博や桑田真澄、松井秀喜らスター選手が!

「ダイエーが2連覇を達成して迎えた00年の日本シリーズ開幕直前。王監督は親しい記者に“やっと巨人と戦えるところまで来たよ”と、しみじみ漏らしていました」(球団関係者)

 巨人のV9戦士で、当時ダイエーの助監督兼打撃コーチを務めていた黒江透修氏は、こう振り返る。「ダイエーは前年も日本一になっていたけど、巨人を倒しての日本一は全然違う。ましてや王監督も俺も、巨人には特別な思いを持っていたから、どうしても勝ちたかったよね」

 だが、そんな王ダイエーに立ちはだかったのは、長嶋巨人の超巨大戦力だった。「93年から監督に復帰したミスターは、FA制度をフル活用し、大物選手を次々獲得していった。00年も、ダイエーのエース・工藤、広島の4番・江藤と、超大型補強を敢行しています」(スポーツ紙デスク)

 この2人以外にも、二冠王の松井を筆頭に、清原、上原、桑田、高橋由伸と、00年の巨人にはスター選手がズラリ。2位に8ゲーム差をつけて優勝していた。「この年、巨人のチーム本塁打は203本で、長打率4割4分6厘。とんでもない打線でしたね」(前同)

 王の、巨人への複雑な感情が交錯したミレニアム対決は、結果4勝2敗で巨人に軍配が上がる。「先に2勝しながらの4連敗。

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