2羽のつもりが1000羽だった!ネットオークションでニワトリ1000羽をうっかり落札してしまった男性、その結末は?

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2羽のつもりが1000羽だった!ネットオークションでニワトリ1000羽をうっかり落札してしまった男性、その結末は?
2羽のつもりが1000羽だった!ネットオークションでニワトリ1000羽をうっかり落札してしまった男性、その結末は?

klimkin/pixabay

 今や、世界中でありとあらゆるものが売り買いされているネットオークション。海外では動物までもが取引されている。今回の仰天ニュースはニュージーランドで起きた。

 オークションサイトで「1000羽のメスのニワトリ売ります」という出品を見たその男性は、2羽落札するつもりで入札をした。「落札者は1000羽のうち好きな数を引き取れる」と勝手に解釈したからだ。

 ところがそれは間違いだった。落札者は1名にすべてを売るというものだったのだ。かくして男性は20ニュージーランドドル(約1400円)で1000羽まるごとを落札してしまったのだ。

 さてどんな結末を迎えたのだろう?
・ニワトリがネットオークションで緊急販売

 ニュージーランドのハミルトンに住むスティーヴ・モローさんは、オークションサイト『Trade Me』を見ていて、ニワトリの緊急出品に目を留めた。

 そこには、次のような記載がなされてあった。

緊急で買い手を求めています!約1000羽のメスのニワトリです。入札最低金額は1.5ニュージーランドドル(約104円)から。

オークランドのマジー・ウエストにある小さな放し飼いの養鶏場が閉鎖されることになり、急遽、メスのニワトリ1000羽の新たな住処を探さなければならなくなりました。早急に1000羽を買い取ってくれる人、お願いします!

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image by:Trade Me

 この広告を見たモローさんは、勝手にこのように勘違いをしてしまった。

オークションで、勝者になって落札すれば、自分は好きな数だけニワトリを引き取ることができるのだろう。1000羽全て買い取られるまで、このオークションは続いていくタイプのやつだな。よし、入札してみるか

 もし落札できれば、2羽は引き取りたいと思っていたモローさんは、早速オークションに参加した。

 20ニュージーランドドル(約1400円)で落札に成功したモローさんだが、その後、売り手からの連絡で大きなショックを受けることとなる。

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stevepb/pixabay

・ああ勘違い、1000羽まるごとセット販売だった

 出品者のマシュー・ブロムフィールドさんは、落札者のモローさんに連絡し、そのやりとりで彼がとんでもない勘違いをしていることに気付いた。

 「1000羽のニワトリ」をまるごとセットで自分が落札してしまったとは夢にも思わなかったモローさんの釈然としない態度に、ブロムフィールドさんの方が驚いた。

モローさんは、広告の記載が曖昧だと言いましたが、3回も「1000羽」と記載してあったんですよ。どうやって勘違いが起こるのか…。間違えることは逆に困難ですよ。

 緊急に対応しなければならなかった事態ゆえに、ブロムフィールドさんも一度落札したモローさんの反論には同意しなかった。

 数羽の予定が、一気に1000羽のニワトリを落札するという羽目になってしまったモローさんは、とにかく焦った。

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Alexas_Fotos/pixabay

・落札した責任を取るために奔走するモローさん

 自由保有農場で働いているモローさんは、さすがに1000羽のニワトリを自分が引き取ることはできないが、落札者としての責任はきちんと取るつもりだった。

 早急にSNSでの件を投稿し、ニワトリの引き取り先を探したり、複数の動物保護区に連絡し、いくらか引き取ってもらえないか相談した。

 モローさんの必死の呼びかけに、SNSユーザーらの多くが興味を示し、引き取ると申し出てくれた保護区も現れ、現時点で700羽ほどのニワトリに新しい住処が決まっているという。

 2羽の希望だったモローさんは、結局20羽引き取ることにし、残り280羽の引き取り先は現在も探し中だ。

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Alexas_Fotos/pixabay

 動物保護区の経営者ショーン・ビショップさんは、「モローさんは、責任ある素晴らしい人」と称賛。また、ブロムフィールドさんも、

彼は、出品内容を勘違いしたというより、ネットオークションそのものを理解していなかったといった方がいいでしょう。ですが、ニワトリたちのために必死で家を探そうとしてくれる行為は称賛に値すべきです。

今も、複数の引き取り先と連絡を取り合っている最中ですが、全てのニワトリたちに安全な住処が見つかることを望んでいます。

と話している。

 重大な責任を負ってしまったモローさんは、ソーシャルネットワークの反応の素晴らしさに感嘆しつつ、次のように語っている。

正直オークションには少し困惑しました。1000羽落札と聞いて、そりゃあ驚きましたよ。

でも、1000羽のニワトリを見殺しにはしません。たとえ自分がオークランドまで運転して行く羽目になろうとも、全てのニワトリに引き取り先が決まるまで、私がきちんとエサを与えて世話をします。ニワトリが安全でいることが一番ですから。

 残り280羽。モローさんの必死の手配で、新たな住処が早急に見つかることを祈るしかない。

References:Stuffなど / written by Scarlet / edited by parumo
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