流行ドラマで振り返る「理想の男」の変化 (3/4ページ)
■『あすなろ白書』とは?
ここまで読んで、「『あすなろ白書』がどんなドラマなのか気になってきた!」という皆さんへ、ドラマのあらすじも少し紹介しておきます。
『あすなろ白書』とは、小学館の雑誌『ビッグコミックスピリッツ』に連載されていた紫門ふみ原作の漫画で、1993年にテレビドラマ化され大ヒットしました。
内容は、女子大生なるみ、なるみが恋する掛居、なるみに恋焦がれる取手など男女5人の恋愛や友情をテーマにしたもの。
なるみは入学試験のときにシャーペンを貸してくれた掛居に恋をし、やがて想いが通じて交際が始まります。しかし、掛居による「俺は、もしかするとなるみとは不釣り合いなのでは?」という勝手な思い込みや、度重なるすれ違いが原因で破局してしまいます。
やがて、なるみは一緒にいると楽で、ずっと自分のことを好きでいてくれる取手とも交際するが、結局掛居のことが忘れられずに破局……。
その後、ドラマはヒロインのなるみが大学生から社会人になるまで続きます。最終的に掛居は、社会人になったなるみと再会し、なるみのことが忘れられない自分の気持ちに気づきます。
そして、掛居は付き合っていた彼女と別れてなるみにプロポーズをします。片思い、すれ違いなど、切ない恋展開満載のラブストーリーで、当時の若い男女達の心をわしづかみにしました。
なおこのドラマでは、石田ひかりさん、筒井道隆さん、木村拓哉さんのほかに西島秀俊さんや、鈴木杏樹さんも出演しています。
西島秀俊さんが演じる松岡純一郎は、掛居に恋する同性愛者という難しい役どころ。また、鈴木杏樹さん演じる東山星香は、同性愛の松岡に恋し、結婚、妊娠するという衝撃的な展開で視聴者を驚かせました。
今では『おっさんずラブ』『きのう何食べた?』など同性愛をテーマにした明るいドラマも増えていますが、当時のドラマ業界では非常に珍しいものでした。
ドラマの男性は、その時代の「理想」そのもの
当時、多くの女性が憧れた「あすなろ抱き」。