「置かれた場所で咲くのはしんどい」 芸人ヒロシを救った“逃げる”生き方 (1/2ページ)
「ヒロシです……」
哀愁たっぷりの自虐ネタで大ブレイクを果たしたお笑い芸人のヒロシさん。
活躍の場をテレビからYouTubeに移し、ひとりでアウトドアを楽しむ「ソロキャンプ」で再び注目されています。
現在ヒロシさんは、50歳を手前にして未婚。彼女はもちろん友達もなし。
そういうとネガティブなように聞こえますが、それがどんなにラクで楽しいものか、著書『ひとりで生きていく』(廣済堂出版刊)の中で語っています。
一時は月収が4000万円を超える超売れっ子芸人だったヒロシさん。しかしその後バラエティ番組から消えてからは、「一発屋」と揶揄されてしまう事も少なくありません。
しかし、テレビ以外で活動するという選択は、ヒロシさんならではの「ひとりで生きる」ための術でもあったようです。
テレビという第一線にいると、活躍できる芸人でなければスタッフから不当な扱いを受けたり、「ひとつのキャラクターばかり押しつけられてしんどい」といった不満を抱えがちです。
「『置かれた場所で咲きなさい』といわれても正直しんどい。そんなことができるのは好戦的な人だけだ」と語るヒロシさん。
我慢を重ねてふんばり続けることができない人は、心や体がボロボロになってまでも固執すべきではないというのが考えです。
テレビほど大きな市場ではない場所へ「逃げた」ことが、結果としてソロキャンプの分野での成功へとつながりました。
これは芸人だけではなく会社員も同じで、組織の中で生き抜く事は競争社会をサバイブすることだとヒロシさんは言います。人付き合いが苦手で、かわいがってくれる先輩も親しく話せる友達もいないような「ひとりで生きる者」は、極力戦わないで済むイージーな環境へと逃げるべきだというのです。
人並みの就職や結婚、家族をもつことなどを当たり前とする同調圧力は、そこから外れた者に対して不安を与えがちです。