夫婦の性問題 家庭の外でセックスの相手を作ることの是非は (2/2ページ)

新刊JP

■「家庭外にセックスパートナーを作る」はアリかナシか

双方の溝を埋める努力が必要な一方で、セックスはやはりデリケートな問題。話し合いで折り合いをつけられるケースだけではないだろう。

夫婦で話し合った結果、「夫はしたくない、私(妻)はしたい」という溝が埋まらなかった場合、小野さんはできる限りの努力をしたことに敬意を表したうえで「これからは、自分の性質を大切にした生き方をしてもいいんじゃないでしょうか?」とアドバイスしているという。

パートナーとのセックスを大切なものだと思っている人にとって、それが奪われたまま一生を過ごすのは人生の充実度を下げてしまうかもしれない。小野さんによるとアドバイスの結果、離婚をした人もいれば、婚外でセックスパートナーを作った人もいるという。

不倫や不貞行為は社会的にはいけないことだが、自分の欲求を一方的に押し隠さなければならないことに苦しんでいる人もいるだろう。それならば「今の状態のまま夫婦関係を続けるか」「家庭外にセックスのパートナーを持つことを夫が許容するという選択はないのか」などについて、夫婦で話し合う機会を持つべきではないだろうか。

本書では、夫婦間でのセックスや性についての価値観の違いを埋めるための考え方やコミュニケーションの方法について、カウンセラーとしての小野さんの経験を交えて解説されている。人には相談できない性の悩みを軽くするために、一役買ってくれるはずだ。

(新刊JP編集部)

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