夫婦の性問題 家庭の外でセックスの相手を作ることの是非は (1/2ページ)

新刊JP

夫婦の性問題 家庭の外でセックスの相手を作ることの是非は
夫婦の性問題 家庭の外でセックスの相手を作ることの是非は

友達には相談できない。親になんてもっと言えない。
解決することも、誰かに相談に乗ってもらうこともできずに、何年も一人で苦しむ類の悩みがある。夫婦間のセックスの悩みはその最たるものかもしれない。

「子どもを産んでから夫が夜の相手をしてくれなくなった」
「夫が求めてくるが、自分はしたくない」
「妻から求められるのが苦痛」

セックスについての価値観の違いや夫婦の関係性の変化など、様々な理由から夫婦はセックスレスに陥る。その時間が続けば続くほど、悩みは深くなっていく。

■「0か100か」の中間で答えを探す

性やセックス、夫婦関係を専門にするカウンセラーの小野美世さんは、著書『誰にも言えない夫婦の悩み相談室』(WAVE出版刊)で、こうした夫婦の性の不一致は「0か100か」になりやすいとしている。これは「夫がセックスを嫌がるから、妻はひたすら我慢する」というように、どちらかの希望が通り、どちらかは相手の思い通りになるという状態だ。これは犠牲になる方にとってはとても苦しい。

それならば、0でも100でもない、双方が納得できる落としどころを見つける取り組みがあってもいい、というのが小野さんの意見だ。

たとえば「私(妻)はしたいのに、夫は嫌がる」という夫婦でも、夫が嫌がっているのは「挿入」であって、妻と肌を触れ合わせることではないかもしれない。それならば、夫とはスキンシップをして、挿入されたい欲求は自分でしたりラブグッズで満たすという方法もある。これでも一方的に拒絶されるだけの状態よりはかなり気が楽になるはずだ。

セックスは挿入して射精しなければならないものではなく、夫婦それぞれの形があっていい。「何ならできて、何が嫌なのか」「どこまでできるのか」など、セックスの中の具体的な行為について口に出すのは恥ずかしいことかもしれないし、相手を困らせてしまうかもしれない。しかし、お互いが快適な性の形は、そうしたコミュニケーションを重ねた先にしかないのかもしれない。

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