珍酒好きなあなたに。象の糞が原料、大地の芳香が味わえる蒸留酒「ジン」が販売中(南アフリカ)
image credit:indlovugin/Instagram
世界中には様々なクラフトジンがあり、そのどれもが個性ある豊かな風味を楽しめるということで世界的に高い人気を集め、今や日本でも話題となっているが、ちょっぴりユニークなクラフトジンが南アフリカで誕生し、現在販売中だ。
それは野生の象の糞を原料にしたクラフトジンで、現地に住む科学者夫妻が1年ほど前にアイデアを生み出し、開発したものだ。
糞からできたお酒というと聞こえは良くないが、実際の味はまさに大地の芳香であり、試飲した人たちは「驚くほど美味しい」と口にしているようだ。
The fruity, earthy gin infused with elephant dung
・象の消化プロセスを聞いてアイデアが生まれる
科学者のレス&ポーラ・アンスリーさん夫妻は、今からちょうど1年前に南部モーセルベイのサファリ「ボットリアスコップ狩猟区」を訪れた際、自然保護観察官から実に興味深い情報を得た。
象は、果物の摂取や草木の放牧に80%の時間を消費するが、体内で消化されるのは3分の1以下であり、成人した象の糞130kgは、毎日豊富な栄養素やその他の有機物を生成しているという。
それを聞いたポーラさんは、象の糞を再利用したビジネスができないものかと考え、レスさんにこのようなアイデアを投げかけた。
象の糞を集めて、クラフトジンを作ってみない?
・象の糞を集めてジン作りを開始
そこで夫妻は1年かけて、象の糞を芳香剤に変える方法を開発した。当初、夫妻はサファリパークから糞のパッケージを郵送してもらっていたが、しばらくして夫妻自身が素手で糞を収集し始めた。
集めた糞を乾燥させ、粉末にして水洗いし、その後再び乾燥させると、最終的には象が食べた果物や花、葉、樹皮の残骸のみが残り、においも葉や果物のそれになる。それを殺菌した上で、ジンに混ぜるプロセスを行う。
5つの大きな袋に詰められた糞からは、3000~4000本のジンができるという。ジンの名前は、地元ズールー語で象を意味する「Indlovu(インドロブー)」と名付けられた。
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象の糞には、驚くほど多様な植物が含まれています。それがジンの風味となって現れるわけですが、季節や場所など象の食生活の変化によって微妙に変わることもあります。
インドロブーの味は素晴らしく、フルーティーかつスパイシーで、木の香りに満ちた大地そのものの芳醇さがあるといっていいでしょう。(レスさん)
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・インドロブーは免税店やオンラインで販売中
インドロブーが完成した当初、アンスリー夫妻は試飲を友人たちに勧めたが、先入観を持ってほしくないという気持ちから、象の糞が原料に使用されていることを敢えて伝えなかった。しかし果たして、試飲した友人らはその味の良さに驚いた。
現在、サファリを訪れた多くの観光客は、このインドロブーを試飲してユニークなアフリカ体験を楽しんでいるようだ。
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ほとんどの人が、原料を聞くと「えっ!?」と驚きますが、多くの人がとても興味を持って試飲を好んでいます。(レスさん)
レスさんいわく、ボトルのラベルには原料の産地と採取した日付もきちんと記載されてあるという。
南アフリカのちょっと風変わりなクラフトジン「インドロブー」は、現地のロッジや免税店で販売されている他、オンラインでも500ランド(約3670円)+送料別で購入可能ということだ。
References:Fox Newsなど / written by Scarlet / edited by parumo