『人事の成り立ち』がHRアワード優秀賞を受賞!─絶版になった新書を大幅増補改訂し単行本として再刊行、書籍の寿命が短命化しつつある出版業界に一石を投ず (2/5ページ)
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この本は、中公新書ラクレとして刊行された『日本人はどのように仕事をしてきたか』(2011年刊)を大幅増補改訂したもので、良い面しか言及されないことが多い欧米型雇用の実態を示しつつ、日本型雇用をその成立過程から紐解き、この人事制度の強みはどこにあるのか、またバブルとその崩壊、グローバル化・少子高齢化などの経済・社会の激変の中で、どのような問題をはらむようになってきたのかを語っています。
出版界ではこれまで、単行本(版が大きい書籍)で刊行されたものをそのまま、あるいはより一般向けに内容を改訂するなどして新書・文庫として出版することがしばしば行われてきました。しかし本書についてはその逆で、オリジナルが新書だったものを単行本として再刊行しています。
本書の元となったオリジナルの企画は、日本の人事を語る上で極めて重要な数々の名著についての書評を、レジェンドと言えるその著者との往復書簡形式でやり取りし収録するという大変ユニークなもので、また本書の著者である海老原氏・荻野氏が実績のある人事ジャーナリストであるのにもかかわらず絶版となっており、このような本を継続的に流通させることに社会的な意義があると考えました。
さらに、その内容が小社の主要な刊行分野の一つと重なっていたこと、また単行本では単価が高めの設定ができるため少部数の重版が可能で在庫を維持しやすく、企画も成立させやすくなりました。実際、500冊という小ロットですでに一度重版を行い、受賞に伴い現在3刷が進行中です。