なぜ、落合陽一氏が語る未来は明るいのか (1/3ページ)

新刊JP

『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望』(SBクリエイティブ刊)
『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望』(SBクリエイティブ刊)

「AIやロボットに人間の仕事が奪われる」と言う人がいる。
別の人は「気候変動が取り返しのつかないレベルになりつつある」と言う。

未来についてのこうした言説を聞いて不安にならない人はいないだろう。そして不安になるのは、未来が未知のものだからだ。

ならば、世界の現状がどうで、どんな問題があり、それがどう乗り越えられようとしているかを知ることで、未来に対してむやみに不安を覚えることはなくなるのではないか。未来は「わからないこと」だけではない。「わかっていること」も「予想がついていること」もあるのだ。目を瞑った楽観思考ではなく、著者は現状の社会と様々な形で接続するからこそ、著者の展望が多くの人に未来の明るさを見せるのだと思う。

■日本が大量消費する「見えない水」の正体

メディアアーティストや研究者、経営者や大学教員などの様々な顔を持ち社会と接続する落合陽一氏は『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望』(SBクリエイティブ刊)で、技術や経済、環境など様々な分野で「今起きていること」と「これから起きるであろうこと」を明かしている。

一例として、私たちの生活に欠かせない「水」を見てみよう。水不足は今世界的な問題になっているが、水資源に恵まれている日本で暮らしていると、それを感じることはほとんどない。

日本人は豊かな川や地下水脈の恵みを享受しているだけで、他国の水を奪っているわけではないのだから、水の問題は日本には関係ないと考えるのは早計だ。日本人は他国の「見えない水」を大量に消費してしまっている可能性がある。

農産物や畜産物、工業製品を生産する際には、多量の水が使われる。一説によると、たとえばトウモロコシ1キロを生産するためには灌漑用水として1800リットル※1、それを食べて育つ牛の肉1キロを生産するのにはその2万倍の水が必要になるという※2。また、綿のシャツを1枚生産するためには、世界平均で約2500リットルの水が必要になる※3という計算をする研究者もいる。

日本は食料自給率が低く、食料の多くを輸入に頼っている。

「なぜ、落合陽一氏が語る未来は明るいのか」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る