歴代総理の胆力「鳩山一郎」(2)執念の「日ソ国交回復」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

爾来63年、以後の政権によるロシアとの北方領土交渉は、この鳩山による日ソ共同宣言をもとに行われているが、何ら前進を見せていない現実は読者ご案内のところである。

 鳩山は、日ソ共同宣言調印から約2年半後、76歳で没した。50年近くに及ぶ政治家生活でしたためた揮毫には、「行雲流水」「明鏡止水」の一方で、「友愛」の2文字が圧倒的だったとされているのである。

■鳩山一郎の略歴

明治16(1883)年1月1日、東京生まれ。日本自由党結成、総裁に。公職追放・解除後、民主党結成、総裁を経て、内閣組織。総理就任時71歳。日ソ国交回復共同宣言調印後、総辞職。昭和34(1959)年3月7日、狭心症のため死去。享年76。

総理大臣歴:第52~54代1954年12月10日~1956年12月15日

小林吉弥(こばやし・きちや)政治評論家。昭和16年(1941)8月26日、東京都生まれ。永田町取材歴50年を通じて抜群の確度を誇る政局分析や選挙分析には定評がある。田中角栄人物研究の第一人者で、著書多数。

「歴代総理の胆力「鳩山一郎」(2)執念の「日ソ国交回復」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2019年 11/28号鳩山一郎内閣総理大臣小林吉弥吉田茂社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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