長嶋茂雄「爆笑&感動」すごすぎミスター伝説 (3/3ページ)
みんな“チーフ”とか“ハギちゃん”と呼んでいたんですが、ミスターだけは、いつまでたっても“オギワラさん”と呼んでいた(笑)。萩原と荻原は漢字が似ていますけどね。最後は、ハギワラさんも、ミスターに“オギちゃん”と呼ばれると、“はい!”と返事するようになりましたね」(同)
“天然”ぶりを示す、こんなエピソードも。
「ミスターが監督時代、某大物選手をFAで巨人入りさせるべく調査を依頼されたんです。球団ではなく、ミスター個人に依頼されて動いていました。それで、進展があったら、その都度、ミスターに電話で連絡を入れていたんですけど、あるとき電話したら、“へー、なんで君は〇〇(選手名)のこと、そんなに詳しいの?”だって。思わず、“あんたが調査を依頼したんでしょ!”って(笑)」(前出の球界関係者)
お茶目なミスター伝説は枚挙にいとまがないが、選手時代はどうだったのか。V9時代のチームメイトである解説者の黒江透修氏が述懐する。
「僕は長嶋さんより3つ年下なんだけど、“長嶋さん”とは呼ばず、だいたい“チョーさん”とか“ミスター”って呼んでたね。あの頃は遠征に行くと旅館に泊まってたんだけど、だいたい、オレと土井(正三氏=故人)がミスターと同室になるんですよ。いろいろな話をしてもらったけど、面白いのが、当時の人気番組『スター千一夜』に出ることになったらというアドバイス。ミスターは、“テレビ番組では絶対におちゃらけるな”って。“本職の野球のときはおちゃらけてもいいけど、番組に呼ばれたときは、しっかり受け答えしろ”って言われたな」
人々を魅了してやまない我らがミスターの伝説は、永遠に不滅である。この続きは、12月2日発売の『週刊大衆』12月16日号で。