植物はストレスを感じると超音波の悲鳴を上げている(イスラエル研究) (1/3ページ)

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植物はストレスを感じると超音波の悲鳴を上げている(イスラエル研究)
植物はストレスを感じると超音波の悲鳴を上げている(イスラエル研究)

Image by donstock/iStock

 耳がなくてもミツバチの羽音を感知したり、口がなくても根から音を出してコミュニケーションをとったり、鼻がなくてもニオイを頼りに宿主を探し出したり... 植物が案外ダイナミックな生き物だということがここ最近明らかになってきているが、今度は叫び声を上げることまで判明してしまった。

 ナス科の植物であるトマトとタバコは、乾燥したり、幹を切られたりしてストレスを感じると、人間の耳には聞こえない周波数の悲鳴を上げるのだそうだ。

 この叫び声が聞こえるのは昆虫と一部の哺乳類である。
・昆虫や一部の哺乳類に聞こえる植物の叫び声

 イスラエル、テルアビブ大学のイツァーク・ケイト(Itzhak Khait)氏らが、植物から10センチほどの位置にマイクを設置して録音してみると、20~100キロヘルツの超音波が録音されていたとのこと。

 昆虫や一部の哺乳類ならば、5メートル離れていても聞こえるような音であるそうで、ある蛾などはこのストレスサインをキャッチすると、そこに卵を産むのを避ける可能性もあるようだ。

 また、ある植物が発した水不足のサインを聞いた別の植物が、それに応じた行動をとっている可能性もあるという。
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