強くても横綱になれない?大関から横綱になれる「横綱昇進の基準」は厳しい! (2/3ページ)
このままでは、新しい横綱が誕生しなくなるのでは!?
日本相撲協会もこの状況を危惧したのか、鶴竜は2014(平成)年1月場所で14勝1敗・優勝決定戦で敗れ優勝同点、3月場所で優勝という成績で横綱に昇進しています。
この基準を適用すれば、「優勝次点→優勝」という成績で2017(平成29)年3月に昇進した稀勢の里も、一部の人々が辛口批判するような「大甘昇進」ではなかったことになります。
横綱昇進の基準が厳しくなったきっかけとは?横綱昇進の条件は、昔からずっとこのように厳しかったわけではありません。第30代横綱・西ノ海、第38代横綱・照國のように、優勝なしのまま昇進した横綱も複数存在しました。
それが一気に厳しくなったのは、優勝なしのまま将来性を期待されて横綱となった双羽黒の(破門同然の)廃業事件からでした。
元横綱・双羽黒の北尾光司が死去。