逆の意味で使ってませんか?忠臣蔵で有名な堀部安兵衛「おっとり刀」の語源を紹介 (2/4ページ)
そんな折、義叔父の盃を交わしていた同門の菅野六郎左衛門(すがの ろくろうざゑもん)が高田馬場で果し合いをすることとなりました。
「拙者に万一の事あれば、仇討ちと妻子の世話をお頼み申す」
後事を託そうと義理の甥を訪問した六郎左衛門でしたが、折悪しく安兵衛は深酒をしており、泥のように眠っていました。
そこで仕方なく六郎左衛門は書置きを残して果し合いに赴き、酔いから醒めた安兵衛は書置きを見るなり「すわっ、一大事!」と跳ね起き、刀を「押っ取って」助太刀に駆けつけた……これが「おっとり(押取)刀」の語源とも言われています。
「おっとり刀」で18人斬り?安兵衛の大活躍「押し取る」とは腕を突き出して対象を押すように取ること(※)を言い、この場合は「悠長に刀を差している暇もない」切羽詰まった状態を指します。