「当然」か「不要」か 会社が社員に課す「ノルマ」の功罪 (2/2ページ)
そうなると、組織全体の改善のアイデアや、新しいビジネスのアイデア、自社が提供しつつある新しい価値についてのアイデアは生まれない。
こうなった会社はジリ貧だ。未来についての新しいアイデアを生む時間を削って、目先の利益を作っている状態だからである。ノルマという短期目標を追わせた結果、会社の将来が損なわれてしまうことが往々にして起こりうるのだ。経営陣がそのことに気づいた時にはもう遅い。方向転換には大変なコストと時間がかかる。

とはいえ、ノルマなしの組織マネジメントは可能なのか。どんな組織も何かしらのノルマがあるのではないか。という疑問もあるだろう。本書ではその問いに答えて、ノルマのない会社の実例と、そこで行われているマネジメントについて解説していく。
「あと何件で売り上げ達成?」
「売り上げを達成してから言いたいことを言え」
長くこんな言葉が飛び交ってきた日本の企業だが、ノルマがなければ社員は働かないというのは経営側の思い込みにすぎない。そんなものがなくても成果と業績を残せる組織を作るために、本書は多くの学びを与えてくれるはずだ。
(新刊JP編集部)