素人のサプリ選びはまちがいだらけ 専門家が実践する利用法とは (2/3ページ)
必然的にコンビニ弁当や加工食品、手ごろな値段の外食が中心になりがちなのですが、そうなると栄養的にはすごく貧しくなるんですね。一日どのくらい栄養を摂らないといけないかは個人差がありますが、こういう生活が続くと体質的に多めのビタミンやミネラルを摂らないといけない人から具合が悪くなっていきます。
本来なら食生活を改善することが一番なのですが、忙しかったり、体調が悪かったりで買い物も料理もできないという人もいるわけで、そういう方々が効率よく栄養状態を改善できるようにという目的のサプリメントですね。
具合の悪い患者を診て「栄養不足かもしれない」という視点をお持ちのお医者さんは決して多くはないのですが、中にはわかっている方もいます。そういうところで使っていただいています。
――医療機関向けのサプリメントは、市販のサプリメントとどのように違いますか?
田村:市販のサプリメントは、普通に暮らしている方々が健康状態を維持するためのものなので、栄養素としては「一日これだけの栄養を摂っていれば、健康に暮らせますよ」という量が含まれています。
一方で医療機関向けのサプリメントはすでに体の具合が悪くなっている人向けですから、それだとパワーが足りないんですね。だから、入っている栄養素の顔ぶれ自体は特別なものではないのですが、量が違います。
――サプリメントとの付き合い方についてもお話をうかがいたいです。私はこれまでサプリメントを摂ったことがないのですが、周りには日常的に何らかのサプリメントを使っている人が多くいます。自分も何か使った方がいいのでしょうか。
田村:健康上の悩みがないなら、無理にサプリメントを使う必要はありません。それならいいレストランに行っておいしいものを食べたり、食材を買ったりするのにお金を使う方が健全です。
今は「健康寿命」の重要性が叫ばれている時代ですから、元気なうちから何か対策をしておこうということでサプリメントに目を向ける方は多いのですが、生活スタイルを改善せずに楽をして問題を解決しようとすると、結果として変なサプリメントに手を出してしまうことになりやすい。