素人のサプリ選びはまちがいだらけ 専門家が実践する利用法とは (3/3ページ)
健康寿命というのなら栄養豊富な食事を摂って運動すればいい。必要なのはそれだけなんですよ。
――そうとわかっていても、なかなかできないんですよね。
田村:体調に問題はないけど、ちょっと疲れているし栄養状態に自信がないから、何か栄養補助的に摂ろうかなという時は、サプリメントではなくビタミン剤を買う方がいいと思います。
――ビタミン剤はサプリメントとは違うんですか?
田村:見た目はよく似ていますが別物です。両方ともドラッグストアに売っていますが、ビタミン剤は医薬品なので、薬剤師や登録販売者がいないと買えません。
そういう人に声をかけて「最近ちょっと疲れているので、いいビタミン剤はありませんか?」と相談して買うのが安心だと思います。
――「ダイエットサプリのみで痩せるのは難しい」と書かれていましたが、痩せたい人はサプリメントをどう利用していけばいいのでしょうか。運動と組み合わせて使う分には効果あるのでしょうか?
田村:まず、飲むだけで痩せる成分というのはサプリメントにはありません。じゃあダイエットサプリとは何なのかという話なのですが、たくさん売るために「飲めば痩せる」というような広告文句を使うわけです。
ダイエットでサプリメントを使うのなら、目的は「栄養不足の回避」になります。体重をコントロールしたいとなった時に、食べる量を減らすというのはついてまわるので、そこで栄養不足にならないように、ビタミンやミネラルの補給をするというのが正しい。そして、その際も市販のサプリメントではなく、栄養療法に造詣の深い医師に相談して選んでもらうか、薬剤師に相談してビタミン剤を使った方がいいと思います。
――最後になりますが、サプリメントに関心がある方や、今使っているサプリメントに満足していないという方にメッセージをお願いいたします。
田村:まずは元気な方はサプリメントを無理に選ばないでいただきたいということです。もし栄養状態に自信がないのなら薬剤師に相談してビタミン剤から選ぶ。サプリメントのCMで言っている「新素材」や「特殊な成分」に走るのはお金がもったいないのでやめた方がいいです。
具合が悪くなっている人がサプリメントを使う場合は、自分で選ばずに、栄養摂取で解決するという視点を持っている医師を探して相談したうえで選ぶのが大切です。素人判断で高価なサプリメントに手を出すのは危険だということは繰り返し申し上げたいですね。
もう一つ、サプリメントはあくまで緊急避難措置と考えて欲しいです。元気になったら旬の新鮮な食材や調味料を手に入れて、食事で栄養補給するのがお勧めです。手抜きでも美味しい料理ができるレシピを工夫するのも楽しいと思います。
(新刊JP編集部)