運転免許保持者の高齢化…事故を防ぐために今やるべきこととは (2/2ページ)
また、人や車との距離をつかむ「空間認知力」、歩行者や対向車に対する「注意力」、道路標識の意味を思い出す「記憶力」も必要です。
専門家の間では、こうした自動車の運転にかかわる脳の力は「運転脳」と呼ばれています。運転脳が衰えると、事故に至らないまでも以下のような危険なミスが増えるようになります。
「標識や信号の見落としが多くなった」
「行く先や道順を忘れたことがある」
「車間距離を一定に保つことが苦手になった」
「急発進や急ブレーキ、急ハンドルなど、運転が荒くなった(またはいわれるようになった)」
これらはどれも運転脳が衰えているサインですが、『75歳からの免許更新に備える! 運転免許 認知機能検査対策のための運転脳強化60日ドリル』(わかさ出版刊)によると、これらの能力は鍛えることもできるのだそう。
ポイントとなるのが「脳の前頭葉」です。
アメリカの調査では、「脳活性トレーニング」を行うことが運転脳を高める可能性があることがわかっています。米国の自動車保険会社が、1万人を対象にしてある脳トレプログラムの効果について検証したところ、車の運転による自損事故の発生率が48%も低下したことが報告されています。
また、運転脳を刺激するには、4つの認知機能「注意力」「判断力」「空間認識力」「デュアルタスク力(同時に2つのワークをこなす力)」という4つの力を高めることが必要です。そのために脳活性トレーニングを行うことが、認知機能の衰えを防ぎ、運転脳を鍛えることにつながるといいます。
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『75歳からの免許更新に備える! 運転免許 認知機能検査対策のための運転脳強化60日ドリル』では、運転脳を鍛えるために必要な脳活性トレーニングをドリル形式にまとめたもの。認知症専門医や高齢者安全運転支援協会の協力をもとに監修され、ナンプレや暗算、間違い探し、図形、言葉を使ったドリルが12種類、そして運転脳の衰えを調べるチェックシートや、高齢者ドライバーが陥りやすい事故を起こす重大ポイント、運転免許更新時で行われる「認知機能検査」の本番そっくりの模擬試験などが収録されています。
自分の運転や家族の運転に不安を感じている方や、75歳以上の運転免許更新時で行われる「認知機能検査」が控えている方は、今のうちから対策をしておくと、長くハンドル握る助けになるかもしれません。
(新刊JP編集部)