今、静かに広がっている? 日常で「着物」を着こなすことの魅力とは (2/3ページ)
例えばおばあちゃんが亡くなったとき、大事にしていた着物があっても、身内は着ないからもらいたがらない。じゃあ売ろう、となっても、需要がないから引き取り値はほんとに安い。よほどいい着物じゃなければ、古布扱いで『1kgいくら』です。昭和30年代頃まで普段着によく着られていたウール着物にいたっては『虫がつきやすい』からと引き取り拒否されることも。それで、いろんな着物がネットフリマやオークションに出てくるのだと思うのですが、いくらいいものでもネットでは『失敗してもいい値段』が上限になりますからね」

・着物(正絹/袷(あわせ))…ネットフリマで2500円で購入
・帯(正絹)…デパート催事の着物市で1000円均一で購入
中古ならば意外と安く手に入れられることが分かった着物。では、どんな人から注目を集めているのだろうか? 大塚さんは次のように述べる。
「この本についてお問い合わせをいただくことがあるのですが、30代の女性と50代の女性の方が多いですね。
50代の女性の方は、子育ても一段落ついて時間にもお金にも少し余裕がでてきたタイミングで着物を…と考えていらっしゃるようです。また、30代の方はもっとポップに着こなす方が多いようで、ファッションアイコンとして椎名林檎さんから影響を受けていらっしゃる方もいます」

冒頭の通りインタビューに答える大塚さん自身も、週末は着物で近所に買い物に行ったりするという。ウール着物のところでも触れていたが、昭和中期頃までは和服が日常で着られるのも珍しくはなかった。しかし、現代において日常で着ると「特別感」を味わえると大塚さんは述べる。
「声をかけられることが多くなりましたね。