美味すぎ注意!かつて禁止令まで出された東北の御法度?郷土料理「はっと」を紹介 (2/4ページ)
一、あまりに美味すぎるので、米作りを怠けて小麦ばかり作ろうとするから
一、あまりに美味すぎるので、何杯もおかわりして食糧を浪費してしまうから
「姐さん、アレ出してくんな」「……およしよアンタ。ありゃ御法度なんだから……」
江戸時代、年貢(税)は米で納めさせるため、為政者にとって利益(課税対象)にならない小麦や雑穀ばかりせっせと作られても困るのです。
もちろん、お上に納めるため最低限の米は作るのでしょうが、どうせ自分の口に入らない米に丹精を込めるゆとりなどない農民も、決して少なくなかったことでしょう。
また、かつて徳川家康が「(民を支配するコツは)生かさぬように、殺さぬように」と語ったように、為政者たちは「民衆に美味や満腹を覚えさせるとロクなことにならない」と考えていたようで、腹いっぱい食べるということは生活水準を上げることにつながります。
現代のように「カネさえ出せば、何でも好きなだけ食べられる」時代ではなく、凶作に見舞われるとたちまち飢えてしまうため、なまじ生活水準(≒食糧消費量)は上げさせない方がいいという考えもありました。