タモリや勝新太郎、野村克也も…スターとプロ野球レジェンド「ビンビン飯」

日刊大衆

タモリや勝新太郎、野村克也も…スターとプロ野球レジェンド「ビンビン飯」

 太く長く生きるため男はめしを食う。レジェンドたちのエナジーの源は、毎日のように食う“めし”にあった!

 72.14歳――この数字を、ご存じだろうか。実はこれ、日本人男性の健康寿命の平均値。平均寿命は81.25歳だから、9歳のギャップがある。つまり、日本人男性は70代になると、大病を患ったり、寝たきりになったり、決して健康とは言えない日々を送ることになる、ということ。

 一方、芸能界に目を向けると、ビートたけしやタモリら、健康寿命年齢に達しているのに、仕事も遊びも全開中という猛者たちがいる。「今年、たけしさんは糟糠の妻である幹子さんと離婚しましたが、その理由は、18歳年下の女性とたけしさんとの同居生活にありました。さすがはたけしさん。豪遊した伝説は伊達ではなかったってことですよ」(元芸能事務所マネージャー)

 絶倫芸人といえば68歳のときに23歳の女性と再婚した加藤茶が“史上最大級の年の差婚”で話題になったほか、「もうすぐ70歳の大台越えとなる大物タレントの鶯谷(東京・台東区)好きは有名です」(芸能事情通)という。

 彼らの元気の源は、いったい何なのだろうか。医食同源の言葉通り、やはり「食」こそが健康の要。そこで、現役の芸能人と、プロ野球界のレジェンドや昭和の大スターの好きな食べ物から、長寿と絶倫になる秘訣を探ってみた。

 アンチエイジングに詳しい管理栄養士の安中千絵氏によると、彼らの「好物」の中で、長寿につながりそうなのは、タモリの「蕎麦」、坂本龍一の「納豆」、野村克也の「納豆巻き」など。蕎麦は言わずと知れた日本古来よりの健康食。また、納豆の材料である大豆に含まれるイソフラボンにはアンチエイジング効果が期待され、納豆に代表される発酵食品には腸内環境を整える働きがある。「日本で長寿村といわれるところがいくつかあって、そこで長生きされた男性の食生活をみると、やはり発酵食品や魚、野菜を多く食べていましたね」(安中氏)

 寿司を好むスター(高橋英樹・松平健・ビートたけし・笑福亭鶴瓶)も多く、炭水化物であるシャリの食べすぎは要注意だが、「心疾患や糖尿病になるリスクを下げてくれる」(前同)という寿司や刺身は長寿につながりそうだ。

■長嶋茂雄のふぐ伝説

 魚といえば、現役時代のミスタープロ野球、長嶋茂雄にはこんな伝説がある。「ミスターのふぐ刺し好きは有名でね。食べ方がまた豪快なんだよ。大皿に盛られたふぐ刺しを、箸ですくうように半分くらいまとめて口に入れて食べちゃうんだ」(スポーツ紙記者)

 さすがはレジェンドだが、前出の安中氏がこう続ける。「淡白で脂の少ない白身魚を食べる習慣があるという意味に限っていうと、いいと思います」

 さらに、注目すべきはウナギ好きの多さ。ウナギは不足しがちなビタミンやミネラルも含んだ食材だ。ウナギを第2、第3の好物に挙げるスター(ビートたけし・明石家さんま・野村克也ら)も多い。精力のつくウナギは“ビンビン絶倫飯”でもある。

 タモリもウナギ好きの著名人の一人。その食生活をよく知る芸能関係者がいう。「肉やスイーツはあまり食べず、魚の中でも光り物が好きですね。納豆は毎日食べているようで、野菜ではトマト。調味料ではお酢を常用。基本的にカロリーを抑えるため、夕食は食べない主義のようです」

 このタモリの食生活について、安中氏がこう語る。「お酢は血糖値の上昇を抑制してくれます。食物繊維の多い物をよく食べ、カロリーオーバーにならない生活をしているところも評価できます。すでに年齢的には平均の健康寿命をクリアしていますし、タモリさんの食生活を参考にすると、長生きできそうですね」

 健康寿命をまっとうできない日本人男性が多い中、タモリは『ブラタモリ』(NHK)のロケで全国を飛び回っているのだから、やはり、その元気の源は食生活にあるようだ。「精力にはバランスのいい食生活が最適と、よく言われます。もしかするとタモリさんは、あっちのほうもバッチリかもしれませんね」(元祖B級グルメライターの田沢竜次氏)

■意外!?オムライスが好きな勝新

 スターの好物の中で、イメージに合わないのが勝新太郎のオムライス。「喉頭がんを公表した会見で、医師にタバコを止められていると言いながら、スパスパとタバコを吸っていた勝新さんが、実は子どもみたいな食べ物が好きだったというと意外に思うかもしれませんが、本当です。勝新さんは京都の撮影所近くの洋食屋(現在は閉店)に足繁く通い、いつもオムライスを注文していました」(映画関係者)

 健康面では栄養の偏りが気になるところだが……。「そんなに悪くはありません。まず、卵でタンパク質を摂取できますし、オムライスにかかるケチャップの材料はトマトですので、野菜も取れる。意外にバランスが取れているんです。カレーライスに比べると、はるかにバランスの良い食べ物ですね」

 こう語るのは、医療ジャーナリストの牧潤二氏だ。65歳以上の高齢者の場合、タンパク質をいかに取るかが健康寿命を全うできるかどうかの分れ目。

「というのも、年を取るとタンパク質不足から筋力が衰え、やがて要介護の一歩手前の状態になってしまうからです。したがって政府は、65歳以上の高齢者に、積極的にタンパク質を摂取するよう呼びかけ、来年4月にその栄養基準を改正。これまで以上に高い摂取量が求められるようになります」(前同)

■やはりお肉はタンパク源

 タンパク源といえば、やはり肉。松方弘樹の「カツサンド」、加山雄三や緒形拳の「ステーキ」、三船敏郎の「豚汁」と、肉にタンパク源を求めがちだ。しかし、「牛や豚などの肉は大腸がんのリスクを高める」(安中氏)という。

 一方、加藤茶や王貞治、このほど他界した宮辰夫らがラーメン好きな点が気にかかる。「ラーメンで心配なのは塩分ですね。塩分摂取の基準目標値は1日8グラムまでですが、スープを飲んでしまうと、それだけで超えてしまう恐れがあります」(牧氏)

 食生活では食べ方も大事。「たとえば朝食です。朝食抜きにする人もいますが、1週間の朝食回数が少ないと、脳出血のリスクが高くなるというデータもあるんです」(安中氏)

 スターたちの中では、タモリや所ジョージらが、きちんと朝食を取っているようだ。

 逆に早食いはマイナス。「とにかくスターといわれる人たちだけあって、一部の人を除き、カロリーの高い物が好きですね。一般の人がスター並みの食生活をしていると、まず会社の健康診断で引っかかります」(前出の田沢氏)

 胃袋も代謝能力も、それだけ“ビッグ”ということなのかもしれない。

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