吉高由里子『知らなくていいコト』重岡大毅いきなりの名シーンに期待大 (2/3ページ)
今後の動きに注目だ
しかし、このドラマの裏キーマンは、ケイトの恋人、野中春樹を演じる重岡大毅(ジャニーズWEST)である。この人は声がいい。ちょっと鼻にかかった、いい感じで理屈っぽい声だ。しかもとても素直そうな甘いルックスで、初回からさっそく爆弾を落としてくれた。ケイトに「誰の娘でも関係ない」と言い切ってプロポーズしておきながら、早々に「やっぱり、生まれてくる子どものことを考えると……」とプロポーズを撤回しにくる。あのシーンは、「いや、分かるけど!」と思いつつイラッとする。彼のかわいい顔と理屈声のバランスで「イラッ」が増した名シーンだと思った。
■ジャニーズWEST・重岡大毅がダークサイドを引き受ける
柄本佑、小林薫(68)という怪優がダークな面を背負うと思いきや、世間の情報や噂を気にして、残酷なほど心の迷いを素直に言う重岡が、このドラマでは案外一番のダークサイドを引き受けていくのかもしれない。
スクープをすっぱ抜く敏腕記者であるケイト自身が「殺人者の娘かもしれない」というスクープのネタそのもの。この重いテーマを核に置きつつ、解決のヒントめいた小テーマが1話完結で絡んでいくという面白さが楽しみだ。
第1話はロマンス詐欺による『愛という救い』、第2話が『結婚とDNA』。第1話では倍賞美津子(73)の贅沢な使い方に驚いたが、今後のゲスト出演者も楽しみである。