新たな発見によりイースター島のモアイ像についての理解が大きく変わる (3/4ページ)
ここの土壌・堆積物自体が、守らなくてはならない貴重な必需品で、生産性の向上を必要とする土地を豊かにするために、ラノ・ララクからが土が運ばれていた可能性があるということです
・モアイ像は採石場を見守っていた
それでは、なぜ、モアイも作られた場所である砦の穴に建てられたのだろう?
モアイ像は、祭祀目的で立てられ、豊穣の儀式と関係していているという説があるが、今回の研究者たちの現地調査が、科学に基づいた証拠を提供しているという。
砦のような穴が掘られていたのは言うまでもなく、モアイ像がこの緑豊かな楽園を見守るために建てられた可能性が高いことを示している。
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「今回の研究結果は、ラノ・ララクにある像がすべて、石切り場から運び出されるのを待っていたという説を劇的に変えます」UCLAの考古学者ジョー・アンネ・ファン・ティルブルフは言う。
ラノ・ララクに置かれているモアイ像は、採石場そのものの神聖な性質を確実なものにするために、ここにそのまま置かれたのでしょう。
モアイは豊穣という考えの中心になるもので、ラパ・ヌイでは、モアイがここにあれば農作物の生産にいい影響があると信じられていたのです
この研究論文は、『Journal of Archaeological Science』に発表された。