クラリス・ジャパン、FileMaker プラットフォームと iPad の導入事例を発表 ー 日本航空のパイロット訓練評価システム (2/4ページ)
この評価データは、パイロット訓練の教官を務めるベテランの機長たちが iPad で動作する「JAL CB-CT」を使って審査時に入力し、データベース化を図っています。こうして蓄積されたデータを分析し、傾向分析を行った上、パイロットに必要な能力を更に引き出せるように訓練審査に反映させることで、より良い訓練、より効果のある、実際の運航に基づいた訓練提供が実現されました。
背景:
航空を取り巻く環境や航空機の技術の進歩に伴い、パイロットに求められる能力が変わってきています。「JAL CB-CT」は、それまでの訓練では、こうした状況の変化に十分に対応しきれないという危機感を持った日本航空のパイロットを中心としたプロジェクトから2012年に生まれました。このプロジェクトを立ち上げた当時、主導したプロジェクトメンバーのひとりであった和田尚氏(運航本部 調査役 A350機長 兼 A350訓練室 飛行訓練教官)は次のように述べています。「FileMaker を採用したメリットはスピードです。そのスピードが今までの成長を支えています。費用や時間をかければ大きなシステムは作れますが、我々としては、どういった訓練がパイロットにとって、より優れた訓練なのか、それがわからない状況で始めて、手探りで作っていき、ときには最初から作り直しが必要になりました。その中で非常に便利なソフトウェアなのが FileMaker だったということです」。
「JAL CB-CT」では、パイロットに求められる能力(コンピテンシー)を、パイロット教官が客観的に評価し、入力することで訓練結果のデータがグラフィカルに可視化されたレポートを iPad で確認できます。適切で説得力あるフィードバックを得られるため、個々のパイロットにとってもスキル向上に大いに役立っています。
「OWLS(Onboard Workable Library System=アウルズ)」
このシステムの成功を受けて、現在では運航乗務員マニュアル閲覧システム「OWLS」も FileMaker プラットフォームでデータベース化されました。
これまでパイロットのマニュアルは体系化されておらず、様々な情報が様々な媒体に掲載されていました。