古典落語「ちはやふる」の見事なまでのこじつけ!知ったかぶりもここまで来れば面白い (3/4ページ)
廃業してからは生家に帰って家業の豆腐屋を継いだそうです。
「……しかしご隠居、仮にも大関にまで昇進した名力士が、遊女に振られたくらいで廃業しちまうモンですかねぇ」
「うるさい奴だ。千早太夫は傾城の美女で、竜田川もそれだけ本気だったんじゃろうよ」
……閑話休題。それから数年後、竜田川の豆腐屋に一人の女乞食がやって来ました。
「もし旦那様、おからを分けて下さいまし……」
おからとは豆腐を作るときに生じる大豆の搾りかす(殻-から)。昨今では栄養満点でヘルシーな食材として人気ですが、昔は無料でくれる、あるいは家畜のエサにするような代物でした。
元より気の優しい竜田川は「あぁいいとも。困った時はお互い様」と店の奥へ取りに行こうとしたところ、ほっかむりの手ぬぐいからのぞいた顔は、忘れもしない千早太夫でした。
「てめぇ、いつぞやはこっぴどく振っておきながら、よくもぬけぬけと顔を出せたもんだなこの野郎!」
と激怒した竜田川は、おからの代わりに手桶の水をぶっかけて追い払ったそうです。これが「からくれないにみずくくる(おからをくれないで、水をかける)」という訳ですが、そこまで聞いて、八っつぁんは又も疑問を投げかけます。