麻生太郎「火だるま失言録」を緊急召集する(1)二度にわたる「ナチス発言」 (2/2ページ)

Asagei Biz

麻生氏もそれを意識して、べらんめぇ口調で話すうちに、つい乱暴な言葉を選んでしまったのでしょう」(地元記者)

 そんな成人式のあいさつを麻生氏らしいと支持しつつも、国政報告会での発言には細心の言葉選びが必要だと釘をさすのは、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏だ。

「問題になった国政報告会での発言については、成人式のあいさつとはまったく次元の違う話。彼は副総理という安倍内閣でナンバー2の立場にいます。選挙区での報告会なので、多少気が大きくなっていたのかもしれませんが、立場をわきまえた発言を心がけないといけません。今回のケースは、意図的に誰かをおとしめるようなものではなく、昔から続くアイヌの問題が頭からそっくりと抜け落ちていたために生じたのではないでしょうか」

 実は、遡ること05年にも麻生氏は同様の趣旨の発言をして北海道ウタリ協会(現・北海道アイヌ協会)から抗議を受けていた。

「九州国立博物館の開館記念式典での来賓祝辞の中で、『一文化、一文明、一民族、一言語の国は日本のほかにはない』と発言。当時、同博物館では、文化の多様性をテーマにした企画を展示しており、企画の根幹を揺るがしかねない麻生氏の発言に、多くの関係者が肝を冷やしたといいます」(全国紙政治部デスク)

 15年前のこととはいえ、同じ相手を二度も怒らせるとはまったく懲りていない様子。そんな麻生氏には、一度とがめられた問題発言を繰り返す「前科」があった。

 中でも最も問題視されたのが、一連の「ナチス発言」だ。17年に自身の派閥研修会の講演で放った言葉が、

「(政治は)結果が大事だ。何百万人殺したヒトラーは、やっぱりいくら動機が正しくてもダメだ」

 麻生氏は翌日に「不適切だった」と発言を撤回したが、国際問題に発展しかねない大事件となった。政治部デスクが解説する。

「ヒトラーの人種差別主義やユダヤ人排斥を肯定すると捉えられかねない発言だった。本人は『悪しき政治家の例として挙げた』と弁明しているが、政治家の心構えを説く場でヒトラーを引き合いに出すなど、言語道断。当時は野党だけでなく、国際世論からも厳しくとがめられていた。13年にも憲法改正を巡り、ナチスを引き合いに出して『あの手口に学んだらどうかね』と発言。自民党内からも大臣更迭論が噴出して痛い目にあっているはずなのに‥‥」

 ただ口が悪いだけの老害では済まされない。

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